―― 何をしている会社ですか?

自動車の解体・廃車・処理・手続き・自動車リサイクルなどを中心とした、使用済みの車の再使用・再資源化をしています。これらの事業をする会社の責任として、地球環境保全を第一に掲げ、50年以上前からCO²削減にも取り組んでいます。

2005年に「自動車リサイクル法」が施行され、処理ルートが確立化されるまで、使用済み自動車は粗大ごみ扱いでした。三重パーツでは、法律化される以前から環境に配慮しながら事業をしてきました。これまで自動車の解体業は3K(きつい・汚い・危険)と呼ばれる職種でした。けれど、3Kをすることで、汚いものをきれいにしている仕事だと思います。そして、CO²削減という観点からリサイクルパーツの需要が高まり、我々の業界に注目が集まっているのだと思います。

―― かなり前から課題を感じられていたということですね

昭和54年くらいから、使用済み自動車の部品をなんとか活用する方法がないかと考えてきました。当時、車屋さん(自動車メーカーや整備工場)が、修理などでパーツが必要になると、解体業者に探しに行っていました。その時代に、弊社社長の「パーツを買いに来た車屋さん(自動車メーカーや整備工場)に、全国の解体業者が持っているパーツを調べて届けたい」という思いが、後の自動車のリサイクルパーツ販売に繋がりました。

リサイクルパーツを使うことでコストが安くなるため、お客さまの財布に優しいのはもちろん、新品部品を作らなくてもよいのでCO²削減にもなります。また、リサイクルパーツとして部品を取り出すなど、適正に車を処理することによって環境を汚さないというメリットもあります。

今ではインターネットが普及して、リサイクルパーツの流通が活発になりましたが、弊社ではインターネットがない時代から全国の解体業者へFAXを送信して中古部品を探していました。毎日FAX用の感熱紙が1本なくなるくらい、大量の問い合わせがあったと聞いています。

―― 全国津々浦々で、リサイクパーツが求められていたんですね。

そうですね、日本は大都市を除いて車社会ですから。車屋さん(自動車メーカーや整備工場)も全国でパーツを探し回っていたので、結果的に全国の車屋さん(自動車メーカーや整備工場)と解体業者を繋げたと思います。実は、大手コンビニチェーンより早く全国にインターネットを張り巡らせたのは解体業なんです。毎分毎秒、全国の解体業者の部品を探すため通信会社のテストモデルとしても注目され、通信会社と共同で行った一大プロジェクトでした。昔のネットワークは電話回線を使っていて、電話を繋げっぱなしでデータを載せていたので、毎月の通信料は200万円近かったそうです。

―― モノとして車が存在する限り必要とされる仕事ですね。

そうです。材質が変わったとしてもモノを作るためにエネルギーが必ず必要になり、CO²が排出されます。そのため、すでにあるリサイクルパーツを使ってもらうことが最大のCO²削減になるのではないかと思います。

我々の商品であるリサイクルパーツの提供先の95%が修理業者やカーディーラーです。しかし、私たちの本来のお客さまは、あくまでもエンドユーザーである自動車の所有者さまだと思っています。けれど、ドアをぶつけたからといってエンドユーザーのご自宅にドアを届けても困らせるだけ。だから修理業者やカーディーラーに間に入ってもらうわけで、もっとエンドユーザーにリサイクルパーツをアピールしてほしいと思っています。さらに、現状を打破するためは、弊社でも修理できるようにならなければと感じています。

解体業がメインではありますが、弊社には整備士が多く在籍していて、入社後に整備士の資格を取った社員もいます。整備士がいれば部品を持って直接エンドユーザーのもとへ修理にうかがうこともできます。今後、車検や修理業務も広げていけば、中古部品のB to Cの認識も高まって、新しいカーライフの提供に繋がると期待しています。

―― 最後に、SDGsに関して特に力を入れていることはありますか?

7のエネルギーをみんなに そしてクリーンに。リサイクルの分野で一番重要な12のつくる責任 つかう責任。CO²削減の部分で13の気候変動に具体的な対策を。そして、まさに我々の業界そのものである17のパートナーシップで目標を達成しよう。この4つです。